前編:はやり目とは? その原因と症状
「はやり目」とは、正式には流行性角結膜炎(EKC)と呼ばれる目の感染症の一種です。ウイルスによって引き起こされ、非常に感染力が強いため、注意が必要です。特に春先や季節の変わり目に流行しやすく、学校や職場で集団感染することもあります。
このはやり目の発症や予防には、ミネラルが関係していることをご存じでしょうか?ミネラルは体の免疫機能を維持し、細胞の働きを助ける重要な栄養素です。まずは、はやり目の原因や症状を確認し、その後、ミネラルがどのように関わるのかを解説していきます。
1. はやり目の原因はウイルス感染
はやり目は、主にアデノウイルスというウイルスによって引き起こされます。このウイルスは、目や手を介して感染するため、不特定多数の人が触れる場所(ドアノブ、タオル、スマートフォンなど)からうつることが多いです。
✅ 感染しやすい状況
- 目を手でこすった後、その手で物を触る
- 他人とタオルを共有する
- プールの水や公共の場所でウイルスが付着する
2. はやり目の主な症状
✅ 目の充血・腫れ
ウイルスが角膜や結膜を刺激するため、目が赤くなります。
✅ 大量の目やに(特に朝)
ウイルス感染が進行すると、黄色っぽい粘り気のある目やにが出ることが多いです。
✅ 強いかゆみやゴロゴロした違和感
異物が入っているような不快感が続きます。
✅ 涙が止まらない
目の炎症が起こることで、涙の分泌が増えます。
✅ 視界がぼやけることも
炎症が角膜に影響を及ぼすと、視界がかすむことがあります。
3. はやり目の対策とミネラルの役割
はやり目の治療には、特効薬がありません。基本的には、安静にし、症状が治るのを待つしかないのです。しかし、回復を早めたり、感染を防いだりするために、体の免疫力を高めることが重要です。
ここで、ミネラルの力が大きく関わってきます。次の後編では、ミネラルがはやり目の予防や回復にどう役立つのかを詳しく解説します。
サンミネラル君
後編:ミネラルと免疫力の関係、はやり目の回復に役立つミネラル
はやり目の予防・回復には、体の免疫力を高めることが何より大切です。免疫機能を正常に保つためには、ビタミンやミネラルのバランスが重要になります。
1. 免疫力を高めるミネラル
✅ 亜鉛(Zn)
→ 細胞の修復や免疫細胞の活性化に必須
はやり目にかかったとき、角膜や結膜のダメージを修復するために、亜鉛が必要になります。亜鉛が不足すると、ウイルスと戦う免疫細胞の働きが弱くなり、回復が遅れることがあります。
📌 亜鉛が多い食べ物
- 牡蠣
- 牛肉
- 卵
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
✅ セレン(Se)
→ 抗酸化作用があり、体の炎症を抑える
セレンは、体内の活性酸素を除去し、炎症を抑える働きをします。これにより、目の充血や腫れの改善が期待できます。
📌 セレンが多い食べ物
- 魚介類(イワシ、サバ)
- 全粒穀物
- ニンニク
✅ マグネシウム(Mg)
→ ストレスを和らげ、免疫力を安定させる
はやり目にかかると、目の不快感や視界のかすみなどでストレスが増します。ストレスが続くと、免疫が弱まり、回復が遅くなるため、マグネシウムを適度に摂取することが大切です。
📌 マグネシウムが多い食べ物
- 海藻類(ワカメ、昆布)
- アーモンド
- バナナ
✅ 鉄(Fe)
→ 血流を良くし、目の回復をサポート
鉄は血液の循環を促し、傷ついた組織への酸素供給を助けます。これにより、目の充血や腫れの回復が早くなります。
📌 鉄が多い食べ物
- レバー
- ほうれん草
- 貝類(アサリ、ハマグリ)
2. はやり目の予防にできること
① 手洗いを徹底する
→ ウイルスは手から目に入ることが多いため、こまめな手洗いを!
② タオルや洗顔用具は共有しない
→ 家族や友人とタオルを共用すると、簡単に感染してしまいます。
③ 目をこすらない
→ かゆみがあっても、手でこすらないことが大切です。
④ 免疫力を高める食生活を意識する
→ ミネラルをバランスよく摂取し、体の防御力を高めましょう!
3. まとめ(後編)
📌 はやり目はウイルス感染が原因 → 予防が最も重要!
📌 免疫力を高めることで、感染リスクを下げ、回復を早める
📌 亜鉛・セレン・マグネシウム・鉄などのミネラルが重要
ミネラルをしっかり摂り、免疫を整えて、はやり目に負けない体を作りましょう!