不老通信『みどりの日とミネラル』

【前編】みどりの日、自然を感じる時間

5月4日、「みどりの日」。
ゴールデンウィークの真っ只中、都心の公園はいつになく賑わっている。
澄んだ青空に映える新緑の葉。木陰ではレジャーシートを広げる家族連れやカップル、友人同士の笑い声が心地よく響いていた。

陽菜(ひな)はお気に入りの草花図鑑を片手に、植物観察をしていた。
「この葉っぱ、たぶんカエデの仲間…だよね?」
「当たり!よく見てるなぁ」と隣にいた父が優しくうなずく。

毎年「みどりの日」は、父娘で植物散策をする恒例行事だ。
この日は、自然に親しみ、その恩恵に感謝する日。だからこそ、都会にいながらも自然を味わえる場所で、緑を全身で感じる時間を大切にしている。

散策の途中、父はふと立ち止まって語り始めた。

「自然って、見た目が癒されるだけじゃなくて、私たちの体の中にも大事な役割を果たしてるんだよ」
「たとえば?」
「山の水や土に含まれてる“ミネラル”。人間の体にも、実はとっても必要な栄養素なんだ」

サンミネラル君


【後編】自然の恵み=ミネラル

公園のベンチに座り、お弁当を食べながら、陽菜はミネラルについて父に質問を投げかけた。

「でもさ、ミネラルって、どんなことに使われてるの?」

「いっぱいあるよ。骨を強くするカルシウム、貧血予防の鉄分、筋肉や神経に必要なマグネシウムやカリウムもそう。身体を調整する、いわば“影の主役”なんだ」

「ふーん…知らなかった。でもどうして不足しちゃうの?」

「昔と比べて、野菜や水に含まれるミネラルが少なくなってきてるのもあるし、加工食品中心の食生活だと摂りづらいからね。汗をかいた時や、ストレスがたまったときも失われやすい」

陽菜はペットボトルのお茶を飲みながら、自分の体の中にも、自然由来の成分がちゃんと必要なんだと、不思議な気持ちになった。

「自然ってすごいね。緑を見て気持ちが和らぐだけじゃなくて、身体の中にもちゃんとつながってるんだ」

「そう。だから“みどりの日”は、感謝の日でもあるんだよ。見えないけど、ちゃんと生きる力をもらってるからね」

ふたりは空を見上げた。風に揺れる木々の葉が、サラサラと優しい音を立てていた。


◆ 自然と、ミネラルと、私たち

ミネラルは地球が育んだ、目には見えない自然の贈りもの。
私たちは毎日その恩恵を受けながら生きています。

「みどりの日」は、そんな自然に心を向ける絶好のチャンス。
体の内側にまで染みわたるような、自然の力を感じてみませんか?