不老通信『コメ不足とミネラル』

前編:コメ不足の影響とミネラルへの影響

2025年、日本の食卓に欠かせない「お米」が不足する事態が起きている。天候不順や農家の減少、輸入コストの上昇などが重なり、スーパーでも米の価格が上がり続けている。かつては手軽に買えたお米も、家計にとって大きな負担になりつつある。

こうした「コメ不足」の影響で、日本の食事スタイルも少しずつ変化し始めている。主食をパンやパスタ、うどんなどの小麦製品 に切り替える家庭も増え、食生活の変化が進んでいる。しかし、この変化が私たちの栄養バランス、とりわけ「ミネラル摂取」にも影響を与えていることをご存じだろうか?


1. コメ不足でミネラルが不足する理由

📌 ① 白米は意外とミネラルを含んでいる
白米は、精製されているためミネラルが少ないと思われがちだが、それでもマグネシウム・亜鉛・鉄分 などのミネラルが含まれている。特に、玄米や胚芽米 ならさらにミネラルが豊富だ。

📌 ② 小麦食品に偏ると、ミネラル不足が進みやすい
コメ不足でパンやパスタ、ラーメン などを主食にする機会が増えると、ミネラル不足が進みやすくなる。これは、小麦製品は精製度が高く、ミネラルがほとんど取り除かれている ためだ。

📌 ③ インスタント食品や冷凍食品に頼ると、ナトリウム過多に
お米が高騰すると、つい手軽に食べられる「インスタント食品」や「冷凍食品」に頼りがちになる。しかし、これらの食品はナトリウム(塩分)が多い一方で、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが不足しがち なのだ。

📌 ④ 和食から洋食・中華にシフトすると、ミネラルの摂取バランスが崩れる
お米を中心とした和食は、味噌汁・海藻・魚・納豆など、ミネラル豊富な食品 と組み合わせることが多い。一方、パンやパスタ中心の食生活になると、肉や乳製品の割合が増え、ミネラル摂取のバランスが崩れやすい

このように、コメ不足が進むことで、日本人の食生活全体のミネラル摂取が低下する可能性がある。後編では、コメ不足の時代でもミネラルをしっかり摂る方法 を紹介していく。

サンミネラル君


後編:コメ不足でもミネラルをしっかり摂る方法

お米が不足しているからといって、ミネラルまで不足させる必要はない! ここでは、お米以外の食品でもしっかりミネラルを摂る方法 を紹介しよう。


1. ミネラル豊富な代替主食を活用しよう!

コメ不足でも、ミネラルが豊富な主食 を選ぶことで栄養バランスを整えることができる。

📌 ① 玄米・雑穀米・もち麦(マグネシウム・鉄分・亜鉛)
→ 玄米や雑穀米は、精製された白米よりもミネラルが豊富。特にマグネシウムや鉄分を補給できる ので、可能なら取り入れたい。

📌 ② オートミール(マグネシウム・亜鉛・鉄分)
→ 最近人気のオートミールは、食物繊維だけでなくマグネシウムや鉄分も豊富。朝食としてパンの代わりに取り入れるのもおすすめ。

📌 ③ そば(マグネシウム・ルチン)
→ そばには、マグネシウムやポリフェノールの一種であるルチン が含まれ、健康効果が高い。パスタやうどんよりも栄養価が高いので、麺類を食べるならそばを選びたい。


2. ミネラルを補う食材をプラス!

お米以外の食品でも、ミネラルを効率よく補給することができる。

海藻類(わかめ、ひじき、昆布)
鉄分・マグネシウム・カルシウムが豊富! 味噌汁やサラダに加えると手軽に摂取できる。

ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、くるみ)
マグネシウム・亜鉛がたっぷり! おやつ代わりに取り入れるのも◎。

豆類(納豆、豆腐、味噌)
鉄分・マグネシウムが補給できる! 特に納豆は、安くてミネラル豊富な優秀食材。

小魚・ちりめんじゃこ・煮干し
カルシウム・マグネシウムが豊富! ご飯がなくても、おかずに取り入れることでミネラル補給ができる。


3. 食べ方を工夫してミネラルを逃さない!

ミネラルは、調理の仕方によって吸収率が変わる。

味噌汁やスープで溶け出したミネラルも一緒に摂る
鉄分はビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ!(例:ひじき+レモン)
マグネシウムはカルシウムと一緒に摂ると効果的(例:豆腐+小魚)


まとめ:コメ不足の時代こそ、ミネラルを意識しよう!

お米が手に入りにくい時代になっても、ミネラルをしっかり摂ることはできる!

玄米や雑穀米、オートミール、そばを活用する
海藻、ナッツ、豆類、小魚を日常的に取り入れる
調理の工夫でミネラルの吸収率をアップ!

コメ不足だからといって、健康まで損なう必要はない。賢くミネラルを補給しながら、バランスの良い食生活を続けていこう!