不老通信『二日酔いとミネラル』

前編:二日酔いとミネラルの関係

「昨夜は楽しかったけど、朝起きたら頭がガンガンする……」
「胃がムカムカして、何も食べる気がしない……」
「体がだるくて、仕事や勉強に集中できない……」

二日酔いに悩まされたことのある人は多いだろう。お酒を楽しむのはいいが、翌日を気持ちよく迎えたいもの。実は、二日酔いの原因のひとつに「ミネラル不足」が関係している ことをご存知だろうか?

二日酔いを防ぐためにも、回復を早めるためにも、ミネラルを上手に摂取することが大切だ。では、二日酔いとミネラルの関係について詳しく見ていこう。


1. 二日酔いはなぜ起こるのか?

お酒を飲むと、体内でアルコールが分解される。その過程で発生する「アセトアルデヒド」という物質が、頭痛・吐き気・だるさなどの二日酔い症状を引き起こす 。また、お酒には利尿作用があるため、飲みすぎると体内の水分と一緒にミネラルも失われてしまう。

📌 二日酔いの主な原因

  1. アセトアルデヒドの蓄積 → 頭痛、吐き気、倦怠感
  2. 脱水症状 → 口の渇き、めまい、疲労感
  3. ミネラル不足 → 体調不良、むくみ、筋肉のこむら返り

2. お酒を飲むと不足しやすいミネラル

アルコールの摂取によって、体内から流出しやすいミネラルには以下のようなものがある。

マグネシウム(Mg)
・アルコールの代謝を助ける働きがある。
・不足すると疲れやすくなり、二日酔いが長引く。
ナッツ類、海藻、豆腐 に多く含まれる。

カリウム(K)
・アルコールの利尿作用で失われやすい。
・不足すると、むくみやだるさの原因になる。
バナナ、アボカド、ほうれん草 に多く含まれる。

亜鉛(Zn)
・アルコールを分解する酵素の働きを助ける。
・不足すると、二日酔いがひどくなりやすい。
牡蠣、牛肉、卵 に多く含まれる。

ナトリウム(Na)
・水分バランスを調整する役割がある。
・不足すると、脱水症状が悪化しやすい。
味噌汁、梅干し、スポーツドリンク で補える。


3. 二日酔いになりにくい飲み方

お酒を楽しみつつ、翌日に影響を残さないためには、ミネラル補給を意識した飲み方が大切だ。

📌 飲む前の準備
・お酒を飲む前に マグネシウムを含む食材(ナッツや豆腐) を摂るとよい。
・水分補給をしておくことで、脱水症状を防ぐ。

📌 飲んでいる最中の工夫
・水や炭酸水をこまめに飲みながらお酒を楽しむ。
・カリウムを含む食材(アボカド、バナナ)をおつまみにする。
・アルコール度数の高いお酒は控えめに。

📌 飲んだ後のケア
・寝る前に ナトリウム(味噌汁や梅干し) を摂ると、脱水症状を防げる。
・翌朝の食事でミネラルをしっかり補給する。

サンミネラル君


後編:二日酔いからの回復に役立つミネラル補給法

「うっかり飲みすぎてしまった……」というときは、ミネラルを意識した食事で素早く回復を目指そう。


1. 二日酔いの朝におすすめの食事

味噌汁+ご飯
・味噌汁には ナトリウムマグネシウム が豊富に含まれている。
・ご飯を食べることで、アルコール分解を助けるエネルギーを補給できる。

バナナ+ヨーグルト
・バナナには カリウム が豊富で、むくみ対策に◎。
・ヨーグルトの乳酸菌が胃腸の調子を整える。

卵かけご飯+納豆
・卵には 亜鉛アミノ酸 が豊富で、肝臓の働きを助ける。
・納豆の大豆成分が、アルコールの代謝をサポートする。


2. 水分補給も忘れずに!

二日酔い対策には、水分補給が欠かせない。

おすすめの飲み物
・スポーツドリンク(ナトリウム&カリウム補給)
・麦茶(ミネラル豊富で胃に優しい)
・炭酸水(胃の不快感を和らげる)

コーヒーや紅茶は利尿作用があるため、飲みすぎると水分不足を悪化させるので注意が必要だ。


3. お昼以降のミネラルチャージ

午前中に水分と軽めの食事を摂ったら、昼食でさらにミネラルを補給しよう。

おすすめのランチ
豚しゃぶサラダ+玄米ご飯(亜鉛&カリウム補給)
焼き魚+味噌汁+ひじきご飯(鉄分&マグネシウム補給)
野菜たっぷりのうどん(胃に優しく、水分補給も◎)


まとめ:ミネラルを意識して、二日酔いを防ごう!

二日酔いの原因は「アセトアルデヒド」と「ミネラル不足」
お酒を飲むとマグネシウム・カリウム・亜鉛が失われる
味噌汁、バナナ、卵、ナッツなどでミネラル補給を意識!
飲む前・飲んでいる最中・飲んだ後のケアが重要!

お酒の席を楽しみつつ、翌日を元気に迎えるために、ミネラルを味方につけよう!