【前編】夢のステージ、国立へ!
「やばい…!ついに明日、国立ライブだよ!」
春の陽気が漂うある金曜日。莉子(りこ)はスマホを片手に、胸をドキドキさせていた。推しのグループが、ついに国立競技場でのライブを開催するのだ。チケットを勝ち取った奇跡に感謝しながら、明日の持ち物チェックを念入りに進める。
「うちわよし、ペンライトよし、双眼鏡よし…あとは体力勝負!」
莉子の母がキッチンから声をかけた。
「ライブ当日は暑くなるみたいよ。水分補給だけはしっかりね。これ、持っていきなさい」
そう言って手渡されたのは、ミネラル補給ができるドリンクと、塩分チャージのタブレット。
「ありがとう!ママわかってる~!」
ライブは最高の時間。でも、その分、体力の消耗も激しい。しかも国立競技場は屋外。昼間からグッズ列に並び、長時間立ちっぱなしになると、体の中のミネラルや水分がどんどん失われてしまう。
「倒れて見られなかった、なんて絶対イヤだもんね…」
推しのパフォーマンスを最後まで全力で応援するために、莉子はしっかり準備を整えて眠りについた。
サンミネラル君
【後編】熱狂のあとで、体にありがとう
翌日、快晴。国立競技場は、何万人というファンの熱気に包まれていた。
莉子もグッズを手に入れ、友達と記念写真を撮りながら開演を待っていた。水分とミネラルを意識してこまめに補給し、体調は万全。
そして、夕方──推しが登場した瞬間、会場中が歓声に包まれた。
「やばい…かっこよすぎる…!」
涙をぬぐいながらペンライトを振る莉子。ジャンプして、叫んで、手をふって、また叫んで──全身全霊で応援した。
そして2時間半後。ライブが終わり、余韻に浸りながら帰路についた莉子は、母にこう話した。
「全部見られたよ。最後の曲まで、ちゃんと。ママがくれたミネラルドリンク、すごいね…!」
母はにっこり笑った。
「好きなことを思いっきり楽しむには、ちゃんと体を守ることも大切なのよ。ミネラルって、体のバランスを整えてくれるから、ライブみたいな特別な日にはぴったりなの」
体を動かすと汗とともに失われるミネラル。ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどは、筋肉や神経の働きに欠かせない。
「ライブってね、スポーツみたいだったよ」
「ふふ、だから“応援も体力勝負”って言うのよ」
莉子はベッドに寝転がり、もう一度スマホの写真を見返した。
心に残ったのは、推しの笑顔と、全力で応援できた達成感。
そしてそれを支えてくれた、ちょっと地味だけどとっても大切な、ミネラルの存在だった。