不老通信『女児出産とミネラル』

【前編】小さな命との出会い

桜がほころび始めた春の朝。美沙は、病院のベッドの上で新しい命を胸に抱いていた。

「女の子ですよ。元気に産まれてきてくれましたね」

助産師の言葉に、涙が自然とこぼれる。十ヶ月間、少しずつお腹の中で育まれてきた娘との、はじめてのご対面。まだ小さな体。でも、指先も、まつげも、小さな爪までも、ちゃんと「人間」だ。

「はじめまして。ママだよ」

そう語りかけると、赤ちゃんは目を細め、かすかに笑ったように見えた。

出産という大仕事を終えた美沙の体は、今とても疲れていた。それでも、不思議と心は軽く、幸せに満ちていた。

看護師がそっと言った。「お母さん、今が一番大事な時期ですから、栄養と休息をしっかり取ってくださいね。特にミネラル、大切ですよ」

「ミネラル……?」

産後の体は、赤ちゃんにたっぷり栄養を分け与えたあと。体力回復や母乳の質のためにも、ビタミンやミネラルは欠かせないという。

サンミネラル君


【後編】母になった私の栄養時間

退院して数日。美沙は慣れない育児に奮闘していた。夜中の授乳、泣き止まない日もある。それでも、娘の寝顔を見ると、疲れがふっと溶けていく。

「私、ママになったんだなぁ…」

そんなある日、ふと鏡を見て驚いた。なんだか肌がカサつき、髪もパサついている気がする。そういえば最近、きちんと食事を取れていなかった。

「ちゃんと栄養、摂らなきゃ…」

母乳には、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養がたっぷり含まれている。けれど、その材料となるのはすべて母体。美沙が食べたもの、飲んだものが、赤ちゃんの体を作るのだ。

助産師の言葉を思い出す。「特に大事なのがミネラル。鉄やカルシウム、マグネシウム。お母さんが不足すると、すぐに疲れやすくなりますからね」

それから美沙は、少しずつ意識してミネラルのある食事を摂るようにした。小松菜のおひたし、ひじきの煮物、豆腐とわかめのお味噌汁。それに、サンミネラルのような補助食品も加えてみた。

「不思議と、体が軽くなった気がする」

食べるって、命を育てること。そう実感しながら、今日も娘を抱きしめる。

ミネラルは、目に見えないけれど、母と子をつなぐ、やさしい橋渡し。これからも、健康という宝物を守りながら、母としての毎日を歩んでいこう。