不老通信『子供の日とミネラル』

【前編】こいのぼりと元気のひみつ

5月5日、青空を泳ぐこいのぼり。
今日は「子供の日」。元気いっぱいの子どもたちをお祝いする日です。

小学校1年生のけんたくんは、朝からわくわく。庭に立てたこいのぼりを見ながら、おばあちゃんに聞きました。

「ねえ、おばあちゃん。どうして子供の日にはこいのぼりをあげるの?」

「それはね、こいのぼりみたいに、たくましく元気に育ってほしいって願いが込められてるんだよ」

「ふーん。ぼく、元気に育ってるかな?」

するとおばあちゃんは、にっこり笑って言いました。

「そうだね。でも元気に育つには、食べ物の力も大切なんだよ。とくに“ミネラル”っていう栄養がね、すごく大事なんだよ」

「ミネラル? ポケモンの名前みたい!」

けんたくんは目をキラキラさせました。

「ミネラルは体の中で骨を強くしたり、元気を保つ大事な成分。ごはんや野菜、お魚なんかにも入っているの。今日はお祝いの“ミネラル弁当”にしようかね」

その言葉に、けんたくんのお腹がぐ〜っと鳴りました。

サンミネラル君


【後編】ミネラル弁当で元気100倍!

ピクニックシートを広げて、家族で公園にやってきたけんたくん。

おばあちゃんの手作り「ミネラル弁当」がふたを開けると、カラフルでとってもおいしそう!

「見て見て! ブロッコリーとサケのおにぎり、それに海藻サラダ! どれもミネラルがたっぷりなんだよ!」

おばあちゃんは、得意げに説明します。

「たとえばサケには“セレン”っていうミネラルがあって、体を守ってくれるの。ブロッコリーには“マグネシウム”があるし、海藻には“ヨウ素”っていう大事な成分も入ってるよ」

「へえ〜! ミネラルって、いろんなところにいるんだね!」

けんたくんはひと口食べるたびに、元気がわいてくるようでした。

食べ終わったあと、木の下でごろんと寝ころびながら、けんたくんは空を泳ぐこいのぼりを見上げました。

「ぼく、ミネラルたっぷり食べたから、こいのぼりみたいに大きくなれるかな?」

「もちろんさ!」とおばあちゃん。「ミネラルは、元気と笑顔の応援団だからね」

風に吹かれて、こいのぼりがふわっと跳ねました。まるで「がんばれ!」と応援してくれているようです。

子供の日。元気と願いと、ミネラルの力がたっぷり詰まった、すてきな一日になりました。