【前編】昭和の日に思い出す、あの頃の元気と知恵
4月29日、「昭和の日」。
この日は、かつての「天皇誕生日」であり、その後「みどりの日」として親しまれ、いまは「昭和という時代を顧み、将来に思いをいたす日」として祝日になっています。
昭和という時代には、戦後の混乱、高度成長、バブル、そして家庭のぬくもりや地域のつながりなど、さまざまな記憶が刻まれています。
そんな昭和を思い返すと、「今よりも元気だった気がする」と語る方も多いのではないでしょうか。
食卓には旬の食材が並び、インスタント食品もまだ少なかったあの頃。
海藻や小魚、漬物、野菜を多く取り入れた“素朴な和食”には、実はミネラルが豊富に含まれていました。
現代はどうでしょう。便利な時代になった一方で、加工食品やファストフードの普及により、知らず知らずのうちに“ミネラル不足”が進行していることも多いのです。
ミネラルは、体の調子を整える「縁の下の力持ち」。
カルシウムは骨を丈夫にし、マグネシウムは心臓と筋肉のリズムを守り、亜鉛は免疫や肌の再生に欠かせません。
ほんの少し足りないだけで、「なんだかだるい」「元気が出ない」「イライラする」といった不調につながることも。
昭和の暮らしには、自然とミネラルを取り入れる“生活の知恵”が詰まっていたのかもしれません。
サンミネラル君
【後編】令和に活かしたい、昭和のミネラル習慣
「一汁三菜」や「ぬか漬け」「煮干し出汁」など、昭和の家庭料理は、ミネラルの宝庫でした。
特別な栄養学を知らなくても、自然とバランスよく栄養を取れていたことは、今こそ見直す価値があります。
たとえば、朝の味噌汁には、昆布や煮干しから取った出汁を使い、豆腐やわかめを加える。
これだけで、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・ヨウ素などのミネラルがしっかり摂れるんです。
また、手作りのお弁当には梅干しやひじき、青菜のおひたし、小魚の佃煮。これらも現代人に不足しがちなミネラルを補うおかずです。
昭和の日にふと立ち止まって、あの頃の食卓や暮らしを思い出してみると、ミネラルを大切にしていた“自然な健康習慣”がたくさん浮かんできます。
今の時代に合わせて、便利さはそのままに、ほんの少しだけ“ミネラルの視点”を加えてみる。
たとえば、毎日の水をミネラルウォーターに変えてみたり、外食時に海藻サラダや豆料理を選んでみたり。
そんな小さな工夫が、日々の元気を底上げしてくれます。
“今を生きる”私たちにとって、昭和の知恵はただの懐古ではありません。
令和の健康を支えるヒントとして、そしてミネラルの大切さを再認識するきっかけとして、昭和の日が新たな意味を持ってくれるかもしれません。
未来を元気に生きるために——
あの日の“素朴な知恵”と“見えない栄養”を、今日からまた見直してみませんか?