不老通信『母の日とミネラル』

【前編】母の日のサプライズ

5月の風がやさしく吹き抜ける日曜日。
今年も母の日がやってきた。

「何かプレゼントしようと思ってるんだけど、毎年カーネーションだけじゃ味気ないよねぇ…」
娘のさやかは、中学2年生。思春期まっただ中でも、母・美咲のことを大切に思っているのが伝わってくる。

「お母さん、最近疲れてるみたいだし、健康グッズとかどうかな?」
父の提案に、さやかは目を輝かせた。

「それいいね!あ、ミネラルって、体にいいんでしょ?水とかサプリとか、選んでみようかな」

それからふたりで近所の自然食品店へ行き、スタッフさんに相談して、「女性にやさしい天然ミネラルウォーター」と、ミネラルたっぷりのハーブティーを選んだ。

「体の中から元気になるって、素敵な贈り物かも」
そう話しながら、さやかはラッピングされたプレゼントを大事に持ち帰った。

サンミネラル君


【後編】“ありがとう”の味

母の日当日。
朝、リビングに降りてきた美咲の前に、手作りのカードとミネラルセットが並んでいた。

「え?なにこれ…?」
驚く美咲に、さやかが少し照れながら言った。

「お母さん、いつもありがとう。たまにはゆっくりしてね。これ、体にいいんだって。ミネラル、ちゃんととってほしいなって思って」

カードには、ぎこちない字でこう書かれていた。

「おかあさん、いつもがんばってくれてありがとう。たまにはやすんでね。からだをたいせつに。さやかより」

美咲の目に、ふっと涙がにじむ。

「さやか…ありがとう。こんなにうれしいプレゼント、初めてかも」

美咲はハーブティーを淹れて、一口飲んだ。
ほんのりと優しい香りとともに、心の奥までじんわり温かくなる感じ。

「ミネラルって、ただの栄養じゃないのね。気持ちまで整えてくれる気がする」

最近、仕事と家事とで毎日バタバタしていた美咲。栄養も睡眠も足りていなかったかもしれない。

けれど今日は、家族に“ありがとう”と“がんばってるね”と言ってもらえたことで、体も心もふわっと軽くなった。

ミネラルは、体にとって大事な“土台”。
そして、家族の絆も、きっと“心のミネラル”。

カーネーションとともに贈られた、小さな思いやりは、なによりのご褒美になった。