不老通信『長女誕生とミネラル』

【前編】小さな命、はじめまして

「おめでとうございます、元気な女の子ですよ!」

分娩室に響いた助産師さんの声。その瞬間、健太と麻衣の人生は、がらりと変わった。

「…かわいい…ほんとに、わたしたちの赤ちゃんなの?」

小さな産声を上げながら、娘はしっかりとこの世界に生まれてきた。赤くて、しわしわで、でもこの上なく尊くて。

初めての出産、初めての抱っこ。戸惑いと感動の入り混じる中、麻衣の母がそっと差し出したのは、産後の栄養補助として用意していたミネラルウォーターだった。

「お疲れ様。しっかり水分とってね。赤ちゃんにおっぱいあげるのにも、お母さんの体が資本なんだから」

そう言われて飲んだひと口の水が、じんわりと体に染み渡る。

麻衣は妊娠中、貧血に悩んでいた。産婦人科の先生にすすめられ、鉄分をはじめ、カルシウムやマグネシウムなど、いろいろなミネラルの大切さを初めて知った。

「命って、栄養と水と、愛情でできてるんだなぁ」

赤ちゃんのほっぺをそっとなでながら、そんなことを思った。

サンミネラル君


【後編】育てるって、支えるって

退院して数日後、夜泣きにオムツ替え、授乳に追われる日々が始まった。

健太も育休をとってくれてはいたが、慣れない育児にふたりともぐったり。

「ねえ…もう、眠すぎて、体がついていかないよ〜」

「俺も…。でもさ、泣いてるの見てると、“守んなきゃ”って気持ちになるんだよな」

そんなある日、健太はベビー用品を買いに行った帰り、ふと立ち寄った自然食品のお店で「ママのためのミネラルスープ」という商品を見つけた。

「これ、買ってみよう」

帰宅後、麻衣に渡すと、彼女は目を丸くして笑った。

「やさしい〜!ありがと、なんか元気出そう」

ミネラルは、母乳にも含まれる大切な成分。とくに赤ちゃんの骨や神経の成長に欠かせないカルシウムや亜鉛は、ママの体から赤ちゃんへと渡されていく。

だからこそ、ママ自身もきちんと栄養を補給しなきゃいけない。

「あなたも飲んでね。パパの体力も大事!」

笑い合うふたりの横で、娘が「う〜っ」と小さく手足を動かす。

こんなふうに、少しずつ、家族になっていくんだな。

小さな命を迎えた瞬間からはじまる、終わらない物語。

その第一歩を、やさしく支えてくれるのが――そう、ミネラルの力だった。