不老通信『雛祭りとミネラル』

前編:雛祭りと健康を支えるミネラル

3月3日は雛祭り。ひな人形を飾り、女の子の健やかな成長と幸せを願う伝統行事です。この日に食べる「ちらし寿司」「はまぐりのお吸い物」「ひなあられ」などの料理には、実は健康を支えるミネラルが豊富に含まれています。

日本の伝統行事には、季節の変化に合わせた栄養を補う知恵が詰まっています。冬から春へと移り変わるこの時期、体調を崩しやすくなるため、しっかりとミネラルを補給することが大切です。ミネラルは体の機能を正常に保つために欠かせない栄養素であり、免疫力を高めたり、成長を促したりする働きがあります。

雛祭りに欠かせない「はまぐりのお吸い物」は、まさにミネラルの宝庫。はまぐりには亜鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄分などが豊富に含まれています。亜鉛は免疫力を高めるだけでなく、成長や美肌にも関与するミネラルです。成長期の子どもたちにとって、特に重要な栄養素といえます。また、鉄分は貧血予防に効果的で、女性にとっても嬉しい成分です。

「ちらし寿司」に使われる食材も、ミネラル補給にぴったりです。例えば、酢飯に混ぜるごまや海藻(のり、わかめ)には、カルシウムやマグネシウムが豊富。カルシウムは骨や歯を強くし、マグネシウムは体内の酵素を活性化させ、エネルギー代謝をサポートします。また、具材として使われるエビには、タウリンという成分が含まれ、肝機能を助ける効果が期待できます。

このように、雛祭りの伝統的な料理には、成長や健康維持に欠かせないミネラルがたっぷり含まれています。では、後編ではより具体的に、雛祭りの食材からどのように効率よくミネラルを摂取できるのかを見ていきましょう。

サンミネラル君


後編:雛祭りの食材とミネラルの活用法

雛祭りの食卓に並ぶ料理には、春の訪れを感じさせる食材が使われています。これらの食材にはミネラルが豊富に含まれており、普段の食事にも取り入れることで、健康維持に役立ちます。

1. はまぐりのお吸い物でミネラル補給
はまぐりはカルシウムや亜鉛、鉄分が豊富で、免疫力を高めるのに最適な食材です。寒い冬を乗り越え、春先の体調管理にぴったり。特に亜鉛は風邪予防にも効果的なので、お吸い物にして温かくいただくことで、効率よく栄養を摂ることができます。

2. ちらし寿司でバランスよく栄養補給
ちらし寿司の具材には、ミネラルがたっぷり含まれています。例えば、

  • のり・わかめ:カルシウム、マグネシウム、ヨウ素が含まれ、骨の強化や新陳代謝を促進。
  • エビ・イクラ:鉄分や亜鉛が含まれ、貧血予防や免疫力向上に役立つ。
  • れんこん:カリウムや食物繊維が豊富で、むくみ解消や腸内環境を整える。

ちらし寿司は、一皿で多くのミネラルを摂取できる優れた料理です。

3. ひなあられで手軽にミネラル補給
ひなあられに使われるもち米や雑穀には、鉄分や亜鉛、マグネシウムが含まれています。特に黒糖で味付けされたものは、カルシウムやマグネシウムの吸収を助ける働きもあります。おやつとして食べる際には、砂糖が多すぎないものを選ぶと良いでしょう。

4. 甘酒で体を温めながらミネラル補給
雛祭りには、甘酒を飲む習慣もあります。甘酒にはビタミンB群のほか、マグネシウムや亜鉛が含まれており、代謝を助ける働きがあります。アルコールが含まれない「米麹甘酒」であれば、子どもや高齢者も安心して飲めます。

このように、雛祭りの料理には、ミネラルが豊富な食材が使われています。単にお祝いとして楽しむだけでなく、栄養面でも非常に優れた食事なのです。日常の食事にも取り入れることで、健康を維持しながら、美味しくミネラルを補給することができます。

春は新しい生活が始まる時期。成長や健康を願う雛祭りの食事を通じて、しっかりとミネラルを摂り、元気に春を迎えましょう。